SMBCファンドラップを昨年から始めました。今後の老後準備に向けてどう活用していくか考えたいと思います。
ファンドラップとは
複数の投資信託に分散して投資する資産運用サービスです。投資家の方針に合わせた運用、資産管理、資産配分の調整、運用状況報告をしてくれます。
ファンドラップは野村證券や大和証券、りそな銀行、三井住友信託銀行などもサービス提供していますが、TOMEは自分が銀行口座を持つ三井住友銀行が販売するSMBCファンドラップにしました。運用はSMBC日興証券がします。SMBC日興証券が提供する日興ファンドとは異なるファンドラップになります。会社別の投資運用金額は下記で確認できます。
https://www.jiaa.or.jp/toukei/pdf/r/202112wrap.pdf
SMBCファンドラップでは、専用のヒアリングシートに基づき、営業担当の方と話しをして運用コースを決めます。運用コースは6つあり、統計リスクが小さく/期待リターン低い順から、「より安定型」<「安定型」<「やや安定型」<「バランス型」<「やや積極型」<「積極型」型と統計リスク大きく/期待リターン高くなります。
この運用コースにより、運用資産分類の目標配分比率が変わります。運用資産分類は8つあり、14本の投資信託と日興MRFを運用対象としています。日本株式(バリュー株式、グロース株式、中小型株式)、外国株式(米国株式、欧州株式、エマージング株式)、日本債券(中長期債券)、外国債券(米国債券、欧州債券、エマージング債券)、REIT(J-REIT、G-REIT)、コモディティ(コモディティ)、ヘッジファンド(ヘッジファンド)、MRF(MRF)
TOMEが選択した運用コースは「やや安定型」ですが、日本株式21.0%、外国株式16.5%、日本債券35.5%、外国債券10.5%、REIT4.5%、コモディティ1.0%、ヘッジファンド8.0%、MRF3.0%を目標配分にしています。年に1回市場環境の変化に応じ、この目標配分比率は更新されています。
メリット・デメリット
メリットの一番は時間と手間をかけずに資産運用ができること。また、金融知識が少なく、運用経験も短い場合には、運用のプロに任せることができるのは、安心だと思います。金額条件もありますが、資産運用をしながら定期定額払出もできます。定期的に運用報告書が届くので、市場や運用状況についてポイントを知ることができます。
デメリットの一番は、報酬料が高めであること。また、投資金額は300万円以上で、追加入金も100万円以上となるため、期間分散がしにくいとも言えます。相続が発生した場合には、投資一任契約が解除され、現金化されてしまいます。
ファンドラップの報酬料
SMBCファイナンスの場合、固定報酬型(基本報酬のみ)と成功報酬併用型(基本報酬+成功報酬)のどちらかを選択します。固定報酬型は運用コースにより基本報酬率が異なり、平均残高が一定額を超えた部分には割引があります。成功報用型は運用コースによる違いはなく、平均残高が一定額を超えた部分は割引あります。両型ともに長期契約割引として、約2年後(詳細規定があり2年+数か月)には、基本報酬の報酬率料が30%割引となります。
TOMEが選択したのは、成功報酬併用型です。300万円でスタートしましたが、純資産総額の平均残高が2,000万円になるまでは、税込み1.210%の基本報酬となります。長期契約割引があると、0.847%です。プラス成功報酬が発生する場合は、基準値を超えた分について、税込み11.0%の成功報酬率を払うことになります。
推測リターン
運用コースを決める際には、リターンとリスクも参考にしました。「やや安定型」ですと推測リターンは、長期契約割引なしで1.3%、長期契約割引ありで1.8%.1年後に収まると予想される範囲は、長期割引なしで50%の確率-4.1%~6.4%、90%の確率で-11.1%~14.6%、標準偏差8.0%です。
ちなみに「より安定型」の長期契約割引ありで、推測リターンは0.8%、「積極型」では長期契約割引あり4.8%です。
TOMEの場合
TOMEがSMBCファンドラップを始めたきっかけは、RSUの売却です。少しまとまった現金となったのですが、投資先を自分で決める知識も調べる時間もなかったため、ファンドラップを選択しました。今後の老後資金準備を考えても、早めに長期契約割引が受けれるようにしておきたかったということもあります。
今後は自分でもいろいろ投資を試していきたいので、そのリスクを考慮し、老後資金の土台となるファンドラップは「やや安定型」を選択しました。今年2月に「毎日つみたて」で4つのファンドへの投資を始めましたが、更に投資対象を増やしていく予定です。
今は時間と手間をかけずに、ファンドラップで高めのコストを払いプロに頼ります。同時に軸となる投資信託や債券を見つけ、徐々にそちらの割合が高くなるよう積立を増やしていく。最後は定期定額払出でファンドラップ額を減らし、相続できる投資資産へ移行していく。というイメージでいます。